冒険日記

少し前の話ですが

気になるオープンキッチンの鉄板焼き屋さんに行った時のこと。

時刻は午後９時を過ぎた頃

いつも前を通ると人でいっぱいなそのお店に

その日は予約をして出かけました。

値段も手頃で、創作料理もなかなか！

HPを見るとかなり期待ができそうです。


予約時刻に行くと

店内が異様にバタバタしています。

日本語のできない外国の方が一人で来ていて

支払いでのカードが

なんらかの理由で使えないってことで揉めています。

お店の責任者（女性）がクレジットカード会社との電話につきっきりで

アルバイトの男の子が英語で

お客さんに説明してますが

その外国の方の母国語は英語ではないらしく難航中。

すったもんだで

なんとか現金で支払ってもらったみたい。

責任者の方がシェフでもあるみたで

トラブルのためオーダーが停止してるみたいです。


その時随分と不機嫌な男性が厨房に入って来ました。

トラブルで混乱中のため

休憩中だった男性（責任者の旦那さん？）呼びもどしたらしいです。


スタッフは不機嫌な男性、女性責任者、英語を喋る男の子とアルバイトの女の子となりました。


オープンキッチンで鉄板前のカウンターに座っているのでスタッフの小声の会話が聞こえます。

不機嫌な男性「こんなことで一々呼ばれたらたまらんわ〜」

女性責任者「仕方ないじゃない、お客さんが納得しないんじゃから。料理も作れんし」

不機嫌な男性「で、なに作りゃええんなら」

女性責任者「鉄板のコースで◯◯とあれやこれや」

不機嫌な男性「あ〜ん、忙しすぎるがな〜。なんのための休憩なんかわからんがな〜」

なにがその前にあったのかわからないけど

めちゃ不機嫌。

女性責任者も外人とのトラブル、オーダーの停滞とかなりのストレス、

その上、この男性の悪態。

不機嫌な男性「そんな客、来なけりゃええんじゃ」

女性責任者「そんなこと言うもんじゃない！　気持ちよー帰ってもらわんと食べログとかで書かれても困るし」

と低い声でさけびました。

険悪なムーチョ！

小声で話してるつもりかもしれませんが

しっかり聞こえているし。

女性責任者と目が合います。

営業スマイルで頑張って微笑みますが、目は笑っていません。

とりあえずこちらも氷点下な笑顔でかえしましょうか？？

仕方ないっすよこの状況では。

不機嫌な男性は鉄板を見下ろして顔をあげません、こわ〜〜＞＜！

その肉はなんですか〜〜！なんて質問したら

どなりつけられるんじゃないの！？


思った以上にオーダーが溜まっているのか

前菜が出てからかなり時間が経ちます。

女性責任者は何とかこの状況を打破するため

お客さんやアルバイトにはめちゃ優しく接しています。

偉いな〜〜！

不機嫌な男性、鉄板で調理してない時は後ろを向いて

背景のメニューをみたまま動きません。

俺は本来ここにいるべき人間じゃねー！と背中で語っているのでしょうか？？

オープンキッチンでそれやるか？？？

料理はまずまずなんですが

お客さんには見せちゃいけない言動をみせられると

う〜〜〜ん

おれっち客じゃなかったっけ？なんて思ったりします。


不機嫌は伝染しますぜ！


さて、なんか落ち着かない気分で食事を終え

そろそろ帰ろうかという時

どっからみても景気のよさそうな男性が

これまた絵に描いたようなお水なお姉さま同伴で入ってきたら

不機嫌な男性が突然と

陽気なセニョールに変わりました！

うっそー！まじっすか！

なんとマッハな変貌！！



元不機嫌な男性「あっ！◯◯さん、いつもありがとうございます！今日は何を焼きましょうか！？」


いやいやそれは見事なマジックショーにもにた〜！！



スーパーイリュージョン！！

スタンディングオベーション！！じゃなくて帰ります。