冒険日記

昭和は完全に終わっている。

ボクの人生も昭和と平成だと

平成の生息期間の方が僅かに長い。

なのにまだ自分は昭和を求めている。

便利さを追求はするくせに

自分がその便利を

どこかで敬遠している。

わざわざ尾道まで映画を観るためだけに出かけたのは

『日々是好日』という平成の映画を

昭和臭いっぱいの尾道の映画館で観た方が

この映画をより深く感じれるんじゃないかと

『カタチ』から入ったわけで

実際、上映内容に差があるわけじゃない。

ただ上映前のワクワク感は全く違った。

初めてのデートにも似た感覚。

深く映画の中に入った様な気がした。


映画を観ることは

昔と違ってお手軽になった。

家庭でも鑑賞できる。

ネットのおかげで多くの作品に出会える。

ありがたい反面、ボクは傲慢になった。

簡単になった分、ボクは本気で鑑賞する作品も少なくなり

刺激ばかりを求めて

早送りしたり

ハイライトシーンだけ観たりと

咀嚼せず飲み込むばかりで

なんてかねー

映画の飽食時代。


最近、胸がトキメク映画に出会えないのは

映画の質とかではなく

ボク自身に原因があったんですよ。

鑑賞する心構えじゃない。




イメージでハンバーグを挟んだパンが

いつもと違うものになるし



コロッケパンも

ダジャレとドラマのおかげで

熱く情熱あふれてくるわけで


ボクはものの本質を見極める確かな目を持っているわけでなく

イメージの世界を彷徨っている。

なかなかホンモノになれないのは

そのあたりに原因があるかも。

少しだけ気がついた一日

ありがとうございます。